スキップアルコーブ(書斎) 〜個室から共有の場へ〜
近年、机と書棚を備えた個室として捉えられていた「書斎」が変化し、LDKといったパブリックゾーンと一体化させた住まいが増えている。それは、書斎の使われ方が多様化し、家族の関係性が変化していることが要因だろう。自分だけの時間を過ごす空間でありながら、家族の気配を感じることができる安心感は、個室ではかなえられない。「パソコンを使う・音楽を聴く・趣味に没頭する・仕事する」などと、日常の延長である場合、リビングの一角に設けるプランが有効だ。また、リビングはゲストを招く場でもあるため、高さの変化によって、少しは解離性を持たせた方が良いだろう。幅1500のワークカウンター、横・背面には本棚スペースを設け、御夫婦・親子がふたり並んで座ることの出来る、ゆとりの空間。
ブログにて設計監理レポートしております。カテゴリー「カンティレバーガレージの家」参照 ←リンククリック
東西に拡がる大空間リビングは、視線は絶えず外に向けるレイアウト。できる限り室内の余計な線を削ぎ落とし、内部と外部の連続性をより明確にしている。モジュールを整理することによって、より少ないエレメントで建物を構成し、この住宅の持っているシステムを明快に表現することが出来た。素材の特性を活かしつつ、大胆かつ繊細なデザイン。隅々まで美学が息づく空間こそ、人がくつろぐ場にふさわしい。ここは人が生活を楽しみ、心を解放へと導く空間。くつろぎのファーストクラスへ、ようこそ!
昨年披露したオープンテラスをモディファイしたカタチの実現。