築80年の古民家。住まう人の拠り所として機能しながら、絶妙に周囲と呼応している。四季折々に変化する庭園、田園と遠くの稜線のランドスケープと自己を対峙すると、昔から現在との時間の枠を超えて、人々が感じてきた気持ちが解かるような気がした。人に愛され、かけがえのない想い出が宿り、自然と共存し、共に生き続けることで、時の試練に耐え続けた普遍的である建築を後世に残していかなければならない建築だ。漆塗り梁組表わし天井のみ残し、床・壁・開口をリノベーション。懐かしくも新しい空間。既存家屋意匠の調和を保ち、生まれ育った家の記憶と想い出を子孫々に受け継いでいく。
ブログにて設計・工事監理レポートしております。 カテゴリー「田園の家」参照 ←リンククリック